地域の魅力徹底研究セミナー

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IJCEEの文化講座

江戸・東京文化講座

今回のテーマ:「浮世絵を生んだ技術の探訪」

浮世絵というと、喜多川歌麿、安藤広重など、絵師の名前が浮かびます。しかし、ヨーロッパで高く評価された浮世絵が生まれたのは、和紙、絵の具、彫り、摺りなど、各職人達の卓越した技術があったからです。今回は、そうした技術の源流を探ります。

会場:小津本館ビル 時間:各10時~12時
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内容

開催日 テーマ 内容 講師
第1回
  9月  1日(月)
和本入門 江戸時代、日本の識字率は世界一と言われています。それを可能にしたのは和本の大量発行であり、木版印刷の技術です。浮世絵を生んだ和紙、版木、摺りといった技術は、和本制作のなかで培われたものでした。 橋口こう之介
(誠心堂書店主、上智大学非常勤講師)
第2回
  9月10日(水)
浮世絵の彫りと摺り 浮世絵の素晴らしさは、その多色刷りです。同じ時代のヨーロッパの多色刷りとは、雲泥の差があります。現代では、数少ない摺り師である上田氏が実演を交えて、彫りと摺りの技術を解説します。 上田真吾
(常盤書房店主)
第3回
  9月29日(月)
和紙・紙漉き 和紙は洋紙に比べ繊維が10倍程度長いとも言われ、丈夫な紙こそ、多色摺りを可能にし、また長期の保存を可能にした。紙漉き体験もしながら、和紙について考えます。 小津スタッフ
第4回
10月  6日(月)
絵師・葛飾北斎 葛飾北斎の一生を振り返り、絵師の生活を紹介します。また、誰よりも近代絵画の技法を学んだ北斎が、ヨーロッパ絵画に大きな影響を与えた不思議な縁についても、お話しします。 小山周子
(江戸・東京博物館学芸員)
第5回
10月28日(火)
絵の具 日本絵の具は、同じ色でも粒子の大きさで色合いが変わります。例えば、講師の経営する日本画材店では、1600色もの絵の具が売られています。英語も堪能なご主人が絵の具の秘密を紹介します。 杉田桂子
(「金界堂」店主)

 

 

 

国際文化講座

会場:ちよだプラットフォームスクウェア

日時 テーマ 内容 講演者
9月13日(土)
  14時00分~
  16時00分
スイス・ツェルマットに学ぶホスピタリティ(仮題) 世界各地でのプログラム・ツアーの実施経験を活かし、「サービスクオリティ」の向上や、「プロフェッショナル」のツアーガイドのあり方を語る 山田桂一郎
(観光カリスマ)
10月17日(金)
  19時00分~
  21時00分
日本の魅力をどう作り、どう伝えるか(仮題) 世界の観光事情に精通した講演者が、現在の日本観光の置かれた現状と仮題を明らかにするとともに、通訳案内士への期待を語ります 安田彰
(元JNTO理事)

 

 

 

 

 

 

2008年前期 開講済み講座

回数 タイトル   講師
第1回 外国人から見た東京の魅力 日本国内でインバウンド観光振興が叫ばれる今。欧米人の視点から見た、観光資源としての日本の魅力と弱点に迫ります。 桐谷エリザベス
第2回 「世界最大の武士の町・江戸」 百万人の人口を抱える江戸の町は、当時世界最大の都市でした。その過半は武士とその家族ですが、どんな生活を送っていたのでしょうか。外国人にも馴染みの深い江戸のサムライの実像を解説します。 安藤 優一郎
第3回 「花街で生まれたトレンディな遊びと文化」 我が国における遊女の濫觴を平安時代の東淀川の「江口の君」や「遊女塚」に探り、源平合戦から豊臣秀吉による全国平定と戦乱の集結がもたらした京・大坂の遊廓、江戸の発展に伴う遊廓その他遊里の栄枯衰勢を辿りながら、遊里を舞台に育まれ今日にも通じる文化や遊びを訪ねます。 富士松 松栄太夫
第4回 「江戸のころから、寺社は観光名所だった」 江戸を訪れたには外国人の眼には、お寺の中に神社があったり、飲食店が多数立ち並ぶ光景は理解に苦しむものでした。その成り立ちや、江戸っ子の信仰心理、寺社の境内が江戸のエンタメ街と化していた様子などをご紹介します。 安藤 優一郎
第5回 「浄瑠璃・都都逸・新内など、芸能の魅力」 伝統邦楽は「語り物音楽(浄瑠璃)」と「唄い物音楽」に分類され、浄瑠璃はさらに「義太夫」と「豊後節系浄瑠璃」に分類されます。浄瑠璃は物語の筋を三味線の伴奏で語る形式をとり、役者や操り人形を使った「浄瑠璃芝居」、あるいは素語り演奏など、伝統芸能に大きな地保を築いてきました。絵図、写真、音声で「江戸東京の芸と音」を伝えます。 富士松 松栄太夫
第6回 「浮世絵と木版画技術の発展」 鈴木春信らを中心とした江戸における吾妻錦絵の誕生と、清長や歌麿の美人画、勝川派の役者絵や相撲絵、北斎や広重の風景画など、浮世絵のさまざまなジャンルの発達をご紹介します。また外国人と浮世絵について、米国において、どのように受入れられたのかなどについても、お話しします。 小山 周子
第7回 「江戸の胃袋、100万人の食の秘密」 100万もの人口を誇る江戸が、一年を通して質・量ともに豊かな食材を、いかに集めては消費したかを、さまざまなエピソードやリサイクルの話題を交えて紹介します。 田中 実穂
第8回 「ビジュアルな絵図で江戸・東京の変貌を訪ねる」 在りし日の江戸を記録している資料に切絵図や浮世絵がありますが、その絵図を解釈することで、外国人の脳裏にも江戸の姿を浮かび上がらせることができます。街歩きには欠かせない切絵図などの読み解き方をご紹介します。 安藤 優一郎

  




は、世界有数の商業経済都市であるとともに、江戸以来400年の歴史を持つ文化都市でもありますが、
美術、芸能、食、暮らし方等のその魅力は必ずしも知られていません。そこで、外国からの訪問者に東京の
本当の良さを発見してもらうには、通訳案内士を初めとする日本人が正しい知識を身につける必要があると考え、
本講座を開催します。







主催
(主催)独立大学法人首都大学東京・都市環境学部、日本文化体験交流塾共催

(後援):千代田区観光協会、としまNPO推進協議会、在日外国人情報センター、やまとごころJP(ポータル・ジャパン株式会社)


対象者
通訳案内士、ホテルのコンシェルジュ、企業等の接遇担当者、留学生等在京外国人、シティガイドのほか、江戸・東京の文化に興味のある方は、どなたでも結構です。


講師紹介
桐谷 エリザベス ・米国マサチューセッツ州ボストン出身。ホイートン大学卒業後ハーバード大学医学部で心臓と肺の研究。
79年来日。NHK2か国語のアナウンサー。夫の画家である桐谷逸夫氏と谷中に住み、「桐谷夫妻の一期一絵」を読売新聞に連載中。「外国人から見た観光まちづくり懇談会」(小泉純一郎首相)、「東京都観光まちづくり委員」、「たいとう観光大使」、「まちめぐりナビプロジェクト検討会」等各種政府関係委員を歴任
安 藤 優一郎 ・文学博士(早稲田大学)。歴史家。NHKカルチャー、JR東日本、JTBカルチャーサロン、日本BPのまちあるき等の講座講師。著書「江戸の養生所」(PHP出版)「観光都市江戸の誕生」「徳川将軍家の演出力」(新潮新書)「江戸城・大奥の秘密」(文春新書)「江戸のエリート経済官僚大岡越前の構造改革」(NHK新書)
富士松 松栄太夫 ・新内演奏家。江戸博カルチャー講師。日本ペンクラブ・日本文藝家協会会員。著書 「新内節散歩」 「新内の情景」 「続新内の情景」(新宿書房)
小山 周子 ・江戸東京博物館専門調査員、著書 「ふくろうの本/日本の文化」(河出書房新社)
田中 実穂 ・東京都歴史文化財団学芸員


(お問合せ先 在日外国人情報センター日本文化体験交流塾担当 TEL5292-3981 info@ijcee.com)

首都大学東京は、2008年度より、都市環境学部に自然・ツーリズムコースを開設します。

日本文化体験交流塾は、首都大学東京が実施した「観光講座」の卒業生等が設立した非営利目的の団体です。


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