◆忍者、相撲、寿司、墨絵、キモノなどの日本文化体験
ＨＩＳ・エクスペリエンス・ジャパンは、ＨＩＳがインバウンド事業に進出するにあたって、戦略的な位置づけのもとに設立された会社である。
その事業の主力は、日本ならではの本物の体験をガイド付きで提供することである。 殺陣パフォーマンスを学ぶ「サムライ道場」をはじめ、真剣斬りや和太鼓や寿司握り体験、また書道や茶道といった伝統的体験とユニークな体験プログラムを取り揃えている。
これらの体験事業は、きわめて貴重な観光資源を提供しているが、メニュー開発、認知度の向上等の課題に向け、野々山社長の積極的な行動が期待される。

◆行動力豊かなベンチャー企業家
野々山氏は、新しい事業に果敢に挑戦するベンチャー企業家であった。　
ＨＩＳがまだ１０人に満たない会社であった頃からのメンバーであり、その後、独立して、ＨＩＳの特約代理店６店舗をもつ「（株）夢屋」や添乗員・通訳案内士の派遣を行う「（株）オデッセイ」、旅の専門書店「のまど」などを経営する「夢屋グループ」を創設するなど、発想豊かに、またしたたかに新規事業に取り組むベンチャー企業家である。

◆観光まちづくり
観光まちづくりでも、さまざまな取り組みを進めている。
ＮＰＯまちづくり観光機構は、「吉祥寺まち案内所」を運営し、ボランティアスタッフ「吉祥寺コンシェルジュ」９７名が活躍している。「吉祥寺徹底調査隊」「テーマ別マップ」「 武蔵野の家庭料理『うでまんじゅう』の復活」など、多彩な活動を展開しているが、野々山氏は、そのオーナー的な理事長である。
また、経済産業省サービス産業生産性向上支援調査事業審査委員、「江戸城再建を目指す会」監事など、幅広い分野で活躍している。首都大学東京の「国際観光都市・東京講座」などの講演活動やインタビューも多い。